民間企業の製品・技術の活用が期待される開発途上国の課題

(課題シートNo. 04-327-0087)

対象分野 水の浄化・水処理
対象分野詳細 水供給・上水道(水源開発、浄水処理、無収水対策、配水管理、水質検査、顧客管理等)
SDGsゴール 6. 安全な水とトイレを世界中に
対象国 ペルー
対象地域(州・県名) アマソナス州、ロレト州、サン・マルティン州、マドレ・デ・ディオス州等の、熱帯雨林地域に属する各州
対象国・地域の現状 ペルーでは上水道及び下水道普及率の地域間格差が大きい。特に熱帯雨林地域では、広大なエリアに点在する村落へのアクセス手段が十分整備されていないこと、雨期には河川の氾濫で浸水する地域があり上下水道整備が進まない、いくつかの村落ではペルー中央政府を含む外部からの介入を警戒している等の理由から、給水・衛生施設整備が不十分となっている。その結果、未処理の表流水や地下水が飲用水として用いられ、排水・排泄物が未処理のままになっている村落が多い。
解決すべき課題 上記の状況に対し、ペルー中央政府は地域住民の生活・衛生環境改善のために給水・衛生施設の整備を喫緊の課題として掲げている。熱帯雨林地域における施設整備を進める上で、安価で簡易な浄水・衛生処理技術の普及が必要となっている。
活用が想定される製品・技術・ノウハウ 簡素で安価な浄水装置・設備。
市場規模
関連する公的機関 住宅建設衛生省 国家地方衛生プログラム(Programa Nacional de Saneamiento Rural)、熱帯雨林地域を有する各地方州政府。
農村の給水・衛生施設の維持・管理は、郡政府が任命する各コミュニティの水利組合が行う。
関連するJICAの方針 「水供給及び衛生改善プログラム」を通じて、地方部における上下水道サービス拡充、衛生改善に取り組んでいる。
関連するODAプログラム・プロジェクト 円借款「地方アマゾン給水・衛生事業」
留意点 ・給水・衛生施設が整備されていないコミュニティは施設整備を行うための十分な資金を有していないことが多いため、ペルー中央政府や各地方州政府の整備・普及計画に沿った導入を検討する必要がある。
また持続性の観点から、コミュニティを調査する際は当該コミュニティの水利組合の能力・意欲を確認すると共に、水利組合を支援する立場にある各地方州政府の支援を必要に応じて取り付けることが重要である。
リスク
備考
参考動画

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